
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
優秀なマネジメント人材を供給してきたビジネススクールだが、その成り立ちゆえに、MBAのカリキュラムは20世紀の自動車会社や工業会社の部門構造を模倣したものになっている。ファイナンス、会計、生産・業務管理、マーケティング、人的資産といった各領域に分割された状態だ。ビジネスの世界に大きな地殻変動が起き、上場企業のリストや時価総額ランキングの上位に歴史の浅いデジタルネイティブ企業が並ぶ中、このままでは21世紀のデジタル時代に即した企業ニーズに対応できるとはいえないと筆者らは主張する。本稿では、ビジネススクールで教えられている主要科目に何が欠けているかを論じ、カリキュラムの改革案を提案する。
米国の企業は、この40年間で劇的な変化を遂げてきた。現在、世界で最も価値の高い企業はマイクロソフト、メタ(フェイスブック)、アップル、アマゾン・ドットコム、テスラ、アルファベット(グーグル)だ。
ギガファクトリーを保有するテスラを別にすれば、これらデジタルネイティブ企業の最大の財産は、知識、有能な人材、サブスクライバーのネットワーク、そしてイノベーションだ。