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新型コロナウイルスワクチンの接種が急がれる中、デルタ変異体が流行し、さらにオミクロン変異体の感染が拡大したことで、企業は再び頭を悩ませている。本稿では、2021年7月に公開した「デルタ変異体の流行に企業はどのように対処すべきか」をアップデートし、企業リーダーがオミクロン変異体のパンデミックにどう対応すべきかを論じる。


 新型コロナウイルスの変異体「オミクロン」が出現したことで、近い将来にコロナ禍が終息するという希望は薄らいでいる。そして企業は、従業員の安全を確保し、かつビジネスニーズを満たすという難しい義務をどのように果たすべきか、再び頭を悩ませている。

 幸い、ウイルスが変異を遂げているだけでなく、企業も感染拡大防止のための戦略を磨き上げてきた。企業は創造性を発揮し、状況に即して臨機応変に対処するためのアプローチを採用することで、目の前の脅威を抑え込むと同時に、他の変異体が出現した場合にも感染拡大に対処できる。

 米国の一部地域を含み、世界各地でワクチン接種が進んでいないことを考えると、そのような事態になる可能性は大きい。本稿では、企業が実践できる基本的な対策を紹介する。