●成功事例を認識する

 これを機に、自己主張を始める。あなたのパフォーマンスは基準に達していないと上司に言われた時に、成功事例を挙げて自分のパフォーマンスを擁護できるように準備をしておくことが必要だ。

 自分が主導してきた主要イニシアチブをリスト化し、最新の進捗状況と指標を伝えられるようにする。また、自分が関わったプロジェクトや問題解決に貢献した例を強調することだ。上司がそのことに気づいていない可能性もあるため、このようなプロジェクトや問題解決について上司に話した後、その詳細をメールで送り、成功事例のリストとして上司の手元に記録として残るようにしよう。

 これまで、自分の成功事例を(大小にかかわらず)定期的に記録に残してこなかったならば、これを機に記録を開始する。メールやメモ、スラックのメッセージ、カレンダーを見直して、自分の記憶を呼び起こしてほしい。

 私たちは往々にして、自分が達成した成果を辿ろうとしないが、それは時間が経つほど難しくなる。自分で自分の成功事例を認識していなければ、どれだけ貢献したかを相手に語ることはできない。

 ●周囲からも成功事例を伝えてもらう

 自分自身で成功事例を伝えることは、みずからのパフォーマンスを擁護する一つの方法にすぎない。同僚や他のリーダーからあなたの上司に成功事例を伝えてもらい、擁護してもらうことも重要となる。

 依頼は具体的なほうがよい。たとえば、最近のプロジェクトで会社のコスト削減に貢献したこと、休暇中の同僚に代わって担当案件を引き継いだことなど、詳細をきちんと伝えてもらうようにする。

 他のリーダーがあなたをさまざまなイニシアチブに引き入れているという事実を上司が知らないなら、上司はあなたの仕事の時間配分を理解していない可能性がある。

 セイターマン・コネクトのマネージングパートナー兼最高顧客責任者(CCO)のマイケル・セイターマンが言うように、「こういう時こそ、職場のアライと団結して行動を起こすべき」なのだ。