
自分の上司と気が合えば、あなたは安心して働くことができるだろう。しかし、上司との関係構築が上手くいかず、緊張をはらむ場合、どうすればよいのだろうか。友人のような親しい間柄にはなれなくても、緊張関係を緩和することはできる。本稿では、上司との関係がうまくいかない6つの理由と、その対処法を紹介する。
転職したり異動したりした時、新しい上司と気が合えば安心するものだ。しかし、その反対の場合はどうか。新しいポジションに就いて数カ月経ったが、上司と噛み合わないことに気づいた時、どうすればよいのだろうか。
まず、問題の原因を特定しよう。上司との関係が緊張をもたらしていると思われる理由と、その緊張関係を緩和する方法をいくつか紹介する。
●あなたのほうが上司よりも勤勉
あなたと上司との関係を難しいものにするかもしれないパーソナリティ特性の一つは、勤勉性だ。この特性は、ひとたび着手した仕事は完遂したい、ルールはしっかりと守りたいといったモチベーションとして反映される。
あなたは、上司が大量の仕事を振ってくると感じているかもしれない。あなたのほうが上司よりも勤勉性が高い場合、仕事を一つひとつ完璧に仕上げようとするだろう。すると、それぞれの仕事に時間をかけすぎてしまい、上司の期待通りにこなせないかもしれない。
個々の業務に対して、上司がどれくらいの完成度を期待しているか知ることは重要だ。それを理解することは、各業務をこなすうえで必要な労力を調整し、長大なやることリストをこなしていく助けとなるだろう。
●お人好しだ
問題を引き起こす可能性がある、もう1つのパーソナリティ特性は、調和性だ。この特性は、他人とうまくやっていきたいというモチベーションとして反映される。
あなたの調和性が上司よりも高い場合、上司はあなたに対して、自分が職場で歓迎されていると感じられないようなフィードバックを提供するかもしれない。そして、自分は上司に嫌われていると思うかもしれない。
上司が職場のメンバーをどのように扱っているのか、注意深く観察することが重要だ。上司が誰に対しても冷たい態度を取るのであれば、相互の関係性ではなく、自分のパフォーマンスに関するフィードバックに意識を集中しよう。
●新たな機会と向き合う姿勢が異なる
問題を引き起こしかねないパーソナリティ特性の3つ目は、経験に対する開放性だ。この特性は、新しい物事と向き合う姿勢として反映される。開放的な人は、新しい機会を見つけて、受け入れることに前向きだ。一方、閉鎖的な人は、新たなアプローチを避ける理由を見つけようとする。
あなたと上司の開放性に大きな差が見られるなら、どちらかが物事を新たな視点で捉えるよう圧力をかけ、相手はそれに抵抗している状況が考えられる。上司があなたよりも開放的でないならば、新しいアプローチや機会について判断を迫られる前に、その存在を知らせておくことが、上司の助けになるだろう。それによって上司は、新しい状況に対する評価を迫られる前に、その状況に馴染むことができる。