新しい対面の儀式をつくる
ソーシャルキャピタルとチームの絆の再構築を支援するために、リーダーは人々を結びつける新しい体験を考える必要がある。たとえば、人気レストランからランチのケータリングを頼んで、近隣に住む従業員に出社のきっかけをつくることもできるだろう。ほかにも、四半期ごとに「チーム週間」を開催し、地元の従業員と遠隔地の従業員を集めて毎日ワークショップを行うこともできる。このように、意図的につながりをつくり出す機会を設けるのだ。
若手従業員は特に、オフィスにいる時間を、職場コミュニティの一員としての地位を確立し、同僚とのつながりを強く感じるために利用したいと望んでいる。Z世代とミレニアル世代は、X世代とそれ以上の世代に比べて、オフィスをシニアリーダーや直属の上司との関係を構築する機会としてとらえている。
ただし、同じくらい重要なのは、彼らの78%が「職場の友人に会うことで仕事のモチベーションが特に上がる」と答えていることだ。
したがって、新規採用者の研修では、人と人とのつながりのために意図的に対面の時間を増やすことだ。また、キャリアが浅い従業員のために、ネットワークを構築するためのイベントを集中的に開催することも検討しよう。
筆者もつい最近、マイクロソフト・マーケティングで新規採用者の1週間の研修の中で、意図的に対面の時間を増やし、ネットワーク構築のためのプログラムを実施した。その目的は新規採用者を鼓舞することだったが、プログラムが終わった時には筆者自身も刺激を受け、活力を取り戻し、そしてみんなとつながっていると感じられた。