(1)業務処理型の会合

 業務処理型の会合の目的は、仕事を片付けることである。このタイプの会合には、日々のスタンドアップミーティング、週ごとの売上報告、企画会議などがある。こうした会合をうまく行うために必要な条件は3つある。

 作業文書の共有

 Googleドキュメント、Miro、FigJamといったクラウドベースのツールを使うと、効率は飛躍的に向上する。あなたのチームでこれらをまだ使用していないなら、すぐに導入するとよい。複数の人が同時に編集できるので、全員がリアルタイムで最新情報を見ることができる。数人でしか見られないホワイトボードより、はるかに優れている。

 各人の顔が同じ大きさで見えること

 ハイブリッド環境(2人以上が同じ部屋から参加し、それ以外はリモートで参加)の業務処理型の会合では、スクリーンは全員平等に、つまり一人に一つのタイルをあてがうことが有益だ。ハイブリッド型の会議にリモートで出席したことがある人なら分かるだろうが、誰かわからないくらい顔が小さく見える人々とやり取りするのは一苦労なのだ。

 参加のサインを見逃さない進行役

 技術面の調整が重要である一方、ホストには、全員が同じ場にいない状況においてもう一つ務めがある。それは参加のサインに目を光らせることだ。誰かが挙手したり、マイクのミュートを解除したりしていたら、それは発言を促すべきサインである。補助的な役割のエンゲージメント・リーダーを置くのも効果的である。積極的かつ公平な参加が可能になるように、ホストを補佐する役回りを任せるのである。比較的小さな会合では、エンゲージメント・リーダーとホストは兼任でよいが、大きな会合では別の誰かを選ぶことを検討するとよい。