第2に、このAIはさまざまな種類の文章を生成する驚異的な能力を持ち、初期に見受けられる以上に重大な影響を及ぼす。

　文章の作成にAIを用いれば、さまざまな業界で企業の生産性を大きく向上させることができる。文章コンテンツを迅速かつ正確に生成するAIの能力を活用することで、企業は時間とリソースを節約でき、ほかの重要なタスクに集中できるようになる。とりわけ、マーケティング・広告、コンサルティングや金融といった、顧客およびステークホルダーとのコミュニケーションにおいて質の高い文書が不可欠な業界にとってメリットがある。加えて、AIは報道や出版などの業界でも役立ち、記事やその他の文章コンテンツの迅速かつ正確な作成を後押しできる。総じて、文章作成にAIを利用すれば、企業はより短時間でより多くの文書の作成が可能になり、多大なメリットを得るだろう。

　上記の段落は、AIが書いたものである。内容の改善に向け、筆者の批評に応じて積極的に修正もしてくれた（詳細は下記の画像を参照）。このほかにも、大学教授としての筆者の仕事をAIが手伝えるか試したところ、数秒のうちに、まずまず妥当なシラバス、授業での課題、成績評価基準、さらには少し手を加えれば役立ちそうな講義ノートまでも書いてくれた。

　以下は上記画像のやりとりである。

筆者：文章生成系AIにできることと、なぜそれが企業に変革をもたらすのかについて、いくつかの例を一つの段落でまとめよ。

チャットGPT：AIは、報告書や提案書、マーケティング資料などを含むさまざまなビジネス関連文書の作成に使うことができる。アイデアの創出と情報提供を行うAIの能力を活用することで、企業は質の高い文書を迅速かつ容易に作成できる。それが時間とリソースの節約につながり、ほかの重要なタスクに集中できるようになる。加えて、AIは文章作成における正確性と一貫性の確保にも役立ち、ビジネス文書の全体的なプロフェッショナリズムと有効性を高めることができる。総じて、文章作成にAIを利用すれば、文書の質と正確性が高まり、その作成プロセスが合理化されて、事業に変革がもたらされる。

筆者：影響を受ける企業の業種について、具体的な例を挙げよ。

チャットGPT：マーケティング・広告エージェンシー、コンサルティング会社、金融機関を含むさまざまな企業にAIは大きな影響を及ぼしうる。これらの企業は顧客およびステークホルダーとコミュニケーションを行うにあたり、報告書や提案書、マーケティングキャンペーンなど質の高い文書に頼ることが多い。文章コンテンツを迅速かつ正確に生成するAIの能力を活用することで、これらの企業は時間とリソースを節約しながら文書の有効性を高めることができる。加えて、AIは文章作成における一貫性と正確性の確保にも役立ち、企業のプロフェッショナリズムと信頼性をいっそう強化する。総じて、文章作成にAIを利用すれば、作成プロセスが合理化され文書の質が高まることで、これらの業界の企業は多大なメリットを得るだろう。

筆者：信頼性に焦点を当てるのではなく、完了できる仕事がどれほど増えるかに焦点を当てよ。AIによる文章作成の影響を受ける業種を、追加して挙げよ。内容を興味深いものにしなさい。

チャットGPT：文章の作成にAIを用いれば、さまざまな業界で企業の生産性を大きく向上させることができる。文章コンテンツを迅速かつ正確に生成するAIの能力を活用することで、企業は時間とリソースを節約でき、ほかの重要なタスクに集中できるようになる。とりわけ、マーケティング・広告やコンサルティングや金融といった、顧客およびステークホルダーとのコミュニケーションにおいて質の高い文書が不可欠な業界にとってメリットがある。加えて、AIは報道や出版などの業界でも役立ち、記事やその他の文章コンテンツの迅速かつ正確な作成を後押しできる。総じて、文章作成にAIを利用すれば、企業はより短時間でより多くの文書の作成が可能になり、多大なメリットを得るだろう。

　上記は、チャットGPTのリリースがもたらした第3の大きな変化を如実に表している。すなわち、人間と機械によるハイブリッドワークの可能性だ。AIに指示を出して優れた結果を期待するのではなく、いまや人間がAIを導いて間違いを修正できる（筆者の執筆パートナーであるAIがこれについて何を主張しようと、AIは「常に」正確なわけではない）。専門家はAIの能力の不足を補えるようになり、同時にAIもよりいっそう専門家の役に立つわけだ。

　この種の相互作用は、囲碁（世界最古にして最も複雑なゲームの一つ）の棋士の実力向上にもつながっている。この競技をマスターしたAIから学んだ棋士は、かつてないほど強くなっている。