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採用面接でよく聞かれる質問に有意義な回答をする
採用面接では、たいてい聞かれる質問がある。なかでも多いのは、「あなたのことを教えてください」「なぜ我が社で働きたいと思ったのですか」「あなたの最大の強みと弱みは何ですか」だろう。
強みと弱みの質問は、一番答えやすい質問のように思えるかもしれない。よく聞かれるだけに、模範解答も広く流布しているからだ。
「私の強みは、クリエイティブなところ、問題解決力、
「私の弱みは、完璧主義で、頑張りすぎるところ、
これは事実かもしれないが、ありきたりの陳腐な回答で、計算高いと思われてしまう可能性さえあり危険だ。というのも、採用面接で一番重要なのは際立った印象を与えることであり、2番目は、誠実な印象を与えることだからだ。
そこで、この「よく聞かれる質問」に対して、月並みでなく、あなたらしく、有意義な好印象を与えるヒントと事例を紹介しよう。それぞれの問いに対して、2つの答えを用意しておくとよい。おそらく一つしか使わないだろうが。
自分の強みをどう説明するか
面接で自分の強みを伝える時も、依然として、相手のニーズにポイントがあることに注意することだ。次のルールに従って、自分に優れたスキルがあることだけでなく、相手にとって関連性がある際立ったスキルで、その有効性がすでに証明されていることをアピールよう。
1. 募集要項にある強みに範囲を絞る
採用担当者が、どのようなスーパースター的な資質を求めているのかと勘繰る必要はない。すべて文書の形で示されているのだ。募集要項の「望ましい資格」または「必要なスキル」の欄に記載されている資質をチェックすればよい。
2. なるべく具体的な回答になるようスキルを説明する
一般的な表現と、より説明的な表現をいくつか紹介しよう。
・コミュニケーションスキル……人前で話す能力とプレゼンテーション能力
・対人スキル……チームマネジメント力
・動画スキル……映像制作、編集スキル
3. 強みを一つ見極めたら、それを4つに分けて説明する練習をする
・強み
・その強みの実例
・その強みのインパクト
・その強みの活用をあなた自身がどれだけ楽しんでいるか
これらの要素のほとんど、またはすべてを取り入れると、質問に答えるだけでなく、メッセージを伝える回答になる。
すべての要素を採り入れると、次のような回答になるだろう。
回答案1
「人前で話すのは怖いと言う人は多いのですが、私は大好きです。自分のスピーチ経験を活かして、チームのプロジェクトをサポートすることもよくあります。たとえば先週、見込み客に新しい顧客サービスポータルのプレゼンをしたところ、すぐにご登録いただきました。また、同僚のプレゼンを手伝うと、私自身も非常に満たされた気持ちになります」
回答案2
「私はプロジェクト管理が大好きです。仲間と組織的かつコラボレーションして問題を解決することが、非常に楽しく感じられます。たとえば最近、新しい製品ラインの企画、テスト、発売を管理して、スケジュール通り、かつ予算内でやり遂げました。私は、大きなプロジェクトで生じる変更や、複数の期限をチームが管理するのを助け、成果物に集中できるように尽力することが大好きです」
回答案3
「私の最大の強みはチーム管理だと思います。チームで仕事をして、プロジェクトに参加する全員のユニークなスキルと視点を生かし、楽しみながら、そしてワークライフバランスを保ちながら仕事をすることに喜びを感じます。今年、チーム感謝賞を受賞したことは、最も誇らしい経験の一つです。誰もが最高の働きができるように、自分の役割をこなすことは本当に楽しいものです」