仕事がうまくいかない時、前進するための7つのヒント
Giada Canu/Stocksy
サマリー:自分がなかなかうまくいっていない時、ソーシャルメディアで他人の成功を目にすると、つらく感じることがある。そのような時には、自分を他人と比べるのではなく、自分が満足感を抱けるような活動に集中すべきだ。そ... もっと見るこで本稿では、成功を切実に欲している時に前に進むためのヒントを7つ紹介する。 閉じる

SNSで友人の成功を目にするとつらくなる

 ソーシャルメディアを利用していると、ほかの人たちの成功が目に入りやすい。あなたが悪戦苦闘していて、久しく成功を手にしていないように感じている時は、友人や同僚がリンクトインで嬉しい報告をするのを見るのがつらいこともあるだろう。過去にはあなたも成功したことがあったはずだが、いまはまったく成果が上がらないように思えてくるのだ。

 もし、仕事で前進できていないように思えるとすれば、自分を見つめ直し、考え方を確認したほうがよい。自分を他人と比べるのではなく、自分が満足感を抱けるような活動に集中すべきだ。本稿では、成功を切実に欲している時に前に進むためのヒントを紹介する。

苦しい状況がずっと続くわけではないと理解する

 私たちの人生には、調子の良い時と悪い時がどうしてもある。好調も不調も永遠には続かない。もし、いまの状況がずっと続くように感じられたとしても、実際にはそのようなことはありえない。私たちの人生では、やることなすことうまくいき、順風満帆に思える時もあれば、どうにか生き残るために四苦八苦する時もある。同じような日々がずっと続くわけではない。いま順調でないとしても、やがて状況が変わる時が来るのだと覚えておこう。

 不調が永遠に続くわけではないとなかなか信じることができず、誰かにそう言ってほしいと思う時は、あなたの視野を広げてくれるような友人やメンターと連絡を取るとよい。忘れないでほしい。状況は必ず逆転する。たとえ、それがいつになるかはわからなくても。

 筆者のクライアントの一人は、その人自身のクライアントに対してアイデアを売り込み続けていたが、いっこうに軌道に乗らなかった。どのようなことを提案しても、相手にしてもらえないように思えた。そうした状況が続くうちに、次第にいら立ちが募ってきた。自分のアイデアが受け入れられる日など、けっして来ないように思えたのだ。それでも、その人物は行動することをやめなかった。いまは「我慢の時期」なのだと考えて、とりあえず結果を度外視して前に進み続けようと心に決めたのである。

ささやかな成功を祝福する

「小さな勝利を祝福すべし」という類いの助言は、あなたも聞いたことがあるだろう。けれども、ちっぽけな成功すらまったく得られないように思える時は、どうすればよいのか。

 ハーバード・ビジネス・スクール教授のテレサ M. アマビールとリサーチャーのスティーブン J. クレイマーは、『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)に寄稿した論文「進捗の法則」で、こう指摘している。「進捗について考える時、我々はしばしば長期的目標を達成したり、大躍進を遂げたりすると気持ちがよいだろうと想像する」。そのような大きな成功は、たしかに素晴らしい。しかし、現実には、大きな成功を手にできる機会はあまり多くない。

 もし、小さな成功を探してもなかなか見つからないのであれば、「もっと小さな」成功を探せばよい。具体的には、最近携わった業務の細かい要素をすべてリストアップしてみよう。その中で、障害にぶつかることなく進んだものはどれだろう。予想よりもうまくいったものはどれだろう。

 どんなにささやかな勝利でも、それを認識して評価すると、仕事の方向性が変わり、気持ちが高揚してくる。筆者の同僚だった人物の一人は、自分が達成したミクロな勝利を記録することにした。すると、それを続けるうちに、小さな勝利を積み重ねることの効果が見えてきた。次第に力が湧いてきたように感じ、その仕事をやり遂げる能力について自信が増してきたのだ。