リモートワークについて継続的に対話する方法

 効果的なワークポリシーやプラクティスを設計するためには、全員が議論のテーブルに着く必要がある。従業員を巻き込まずにポリシーを策定するリーダーは、実態を理解していないと見なされやすく、従業員から動機を疑われるかもしれない。その最たるものが、「リーダーシップは自分の権力と支配を失うことを恐れている」という疑念である。同じように、自分の働き方について強く要求する従業員は、尊大と見られがちだ。双方を対話に参加させて初めて、怒鳴り合いを乗り越え、前進することができる。

 この対話は、嗜好やニーズ、テクノロジー、市場の要求が変化し続ける中で継続しなければならない。さらに複雑なことに、変化し続ける状況でどのように組織を運営するのが最善かという人々の認識も、変化し続けている。

 たとえば、心理学でいう新規性効果と対比効果によると、新しいものはより強い反応を引き起こすのに対し、何度も経験するものには反応が弱くなる。言い換えれば、リモートワークが光り輝く新しいものでなくなると、その魅力も薄れるということだ。このような要素は、フレキシブルワークに対する判断を偏らせると理解することも重要である。恩恵やコストは、それが普及するほど、あるいは特徴が薄いほど、その影響は大きく低下する。

 では、リーダーはどのように継続的な対話を促進すればよいだろうか。すでに、幅広い視野を持つために5つのWについて考えてきた。続いて重要なのは、リーダーと従業員が構造化された客観的なプロセスを通じてそれらを評価し、その明確さを維持することだ。