出社したくない部下をいかにマネジメントするか
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サマリー:「オフィスへの出社再開」(RTO)という概念の登場により、マネジャーは、会社の方針と従業員の意向との間でバランスを取る役割を果たさねばならなくなった。本稿では、マネジャーが出社再開の方針を遵守しつつ、出... もっと見る社を嫌がるチームメンバーがいる場合に、効果的に対応し、緊張を避けながらポジティブな職場環境を構築、維持する方法を紹介する。 閉じる

出社に対して腰が重いメンバーにどう対処すべきか

 2021年に「オフィスへの出社再開」(リターン・トゥ・オフィス=RTO)義務という概念が生まれて以降、マネジャーは組織の方針と従業員の意思のバランスを取るという繊細な仕事に取り組んできた。上層部が出社再開を要求するプレッシャーは年々高まっており、マネジャーとしては会社の方針に従わなければならない。

 そこで、腰が重いチームメンバーに対し、マネジャーとしてどう対応すべきだろうか。不必要な緊張を招かず、ポジティブな職場環境を維持するために、何ができるだろうか。会社の方針に従いつつ、従業員のニーズに効果的に対応するにはどうすればよいだろうか。

専門家の意見

 ResumeBuilder.com(リジュームビルダー・コム)の調査によると、物理的なオフィスを持つ企業の90%が2024年末までにRTOポリシーを採用し、そのほとんどが従業員の出退勤を追跡すると答えている。こうした決定により、マネジャーは長引くRTO論争の渦中に置かれ、自分が策定に関与したわけでも、全面的に支持するわけでもないポリシーの実施を任されることになる。