自発的なリコール計画がすっぱ抜かれた

 私は多くのCEOたちと同じように、自社の名前が新聞やニュースに出たら、それをeメールで日々知らせてもらうサービスに加入している。

 2009年11月9日、月曜日の朝、私の目に最初に飛び込んできた見出しは「マクラーレンのベビー・カーがリコール(回収・無償修理)に」というものだった。

『ニューヨーク・デイリー・ニューズ』紙に掲載されたその記事には、私が2001年以降率いてきたマクラーレンUSAが、12人の子どもが指をけがしたことを受けて、ベビー・カー100万台を回収すると書かれていた。リコールに関する情報は本当だった。しかし、まさかその日に新聞で読むことになるとは思ってもいなかった。