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長期ビジョンづくりと飽和市場での再成長
HBR(以下色文字):1980年から会長兼CEOの職にあったロベルト・ゴイズエタが、97年に亡くなりました。それ以降、貴社のCEOの任期はいずれも短いものでした。なぜでしょう。特に経営するのが難しい会社なのでしょうか。
ケント(以下略):ゴイズエタ氏が亡くなられるまで、当社のCEOの任期は長いものでした。しかし以後、2人のCEOが短期間で立て続けに交代したわけですが、その時期、我々は、成長の足がかりをつかめなかったのです。
そして私の前任者であるネビル・イズデル氏は、当初から「引退生活から経営に復帰するが、それは限られた期間だけ」と言っていました。彼はコカ・コーラという会社がその魂を失っていることに気づいていました。我々は、会社にもコア事業にも確信を持てなくなっていたのです。我々は驕っていました。ネビルは会社を立て直し、我々を泥沼から救い出したのです。