新メディアに踊らされず
ローテク手法を活用する

 多くの企業がソーシャル・ネットワーキング戦略の策定に大金を投じ始めるなか、一部のフランス企業が採っているアプローチは常識を覆すものである。大人数ではなく少数の人たちと深く関わることにより、収益を伸ばしているのだ。

 食事をしながらの会話など、人類の昔ながらのコミュニケーション手法を用いている企業もあれば、コール・センターへの投資という古風にも見えることをしている企業もあるが、いずれもミニブログの〈ツイッター〉の「フォロワー」やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の〈フェイスブック〉の「友だち」の数に神経をとがらせている企業とは好対照だ。

 これらのフランス企業は、顧客を巻き込み、市場の変化を理解しようとする時に、技術主導のソリューションには目もくれない。