-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
PDFをダウンロード
過剰なメンタリングに悩まされる女性管理職
ナタリー(本稿の登場人物はすべて仮名)は、国際的な消費財メーカーのシニア・マーケティング・マネジャーだ。そして担当国の責任者候補でもある。ナタリーは上司から「現地でもっと顔を広めなさい」という助言を受けた。彼女は社内では立派な人脈を築いているが、責任者に指名されるためにはそれだけでは足りないだろう、と上司は告げた。担当国の催し物や団体や協会にせっせと出かけていって、顔を売らなければならない、と。
ナタリーは、全社的な制度によって要職にあるメンターをつけてもらい、そこで与えられた膨大な宿題が終わったばかりだった。そこに、将来有望な人材だけを対象とするエグゼクティブ研修のお呼びがかかり、それに備えて、またしても自己評価やキャリア・プランの書類をいくつも書き上げなければならなくなった。
「過去12年間、ほったらかしにされていました」とナタリーは振り返る。「それがここに来て、メンタリングの連続で、もう精根尽き果てそうです」