(2)ささいな瞬間を意識する
大したことを成し遂げる時間はないように見えるときも、目的意識を持ってエンゲージしてみよう。今日あった交流に左右されるのではなく、どうすれば自分が物事をコントロールできるか考えよう。次のようなやり方ができるだろう。
●意識的に「わずかな瞬間」を充実させる
何でもないときに、周囲の人を信用していることを示したり、周囲を盛り上げたり、正しい行動をするよう後押ししたりすることは、自分のためになる。自分とのあいだに共通点を見つけ、周囲の人の情熱を理解する。既存の人間関係への関わり方を変えるだけで、既存のネットワークが目的意識を高められることがわかってくることが多い。
●やる価値があることは何かについて、対話をしぶとく行う
人生の危機を回避できる人は、他人と長い時間、生き方に関する話をしているものだ。ある成功したエグゼクティブは、自分が辛いときに頼りにできる人のグループをつくった。伝統的なメンターとは異なり、そこには彼女よりも若い人もいれば、年上の人もいたし、さまざまな経歴の持ち主がいて、彼女が目的意識を持って人生にエンゲージする方法を、一貫性を持って考える助けになった。
●人間関係に戻る
こうした強力な人間関係は、しばしば困難な状況で形成される。他人との対立に、どう対処するか。その可能性を見出して積極的になる自分の能力、そして他人に同情する能力が、あなたが困難なときを生き抜く助けになる。また、自分が立ち返ることができるつながりをつくることにもなる。