●昼休みのネットワーキングイベントを企画し、リーダーにも参加させる

 従業員が価値を見出してくれるようなイベントであれば、バーチャルであっても手を止めて参加してくれる可能性が高い。リーダーとの交流は、その一例だ。

「社会的交流」と「信頼できるチーム」は、調査で常に相関関係を示している。従業員同士の人間関係構築を促進することは、多くの点で利点があるのだ。

 私が相談を受けたある企業では、読書会を開催していた。チームで新しい概念について学び、議論し、そこで得た知識を目の前の問題に当てはめると、イノベーションにつながった。

 こうした人間関係は、組織の縦割り意識を打破したり、ふだん過小評価されているチームメンバーを包摂したりする効果もある。意図的にそうした場を設けなければ、そのようなメンバーはリーダーと交流する機会がなかなか持てないからだ。

 昼休みを利用したネットワーキングのもう一つの利点は、家事や育児、介護などで夕方以降のイベントに参加できない従業員も参加できることだ。これらのイベントは、各自が取る昼休みとは別、時間を取って開催することが重要である。

 ●一人で仕事をしている時でも、昼休みを優先する

 コンサルタントとして独立後、私はあっという間に自分の助言に従うのをやめて、お昼の時間も仕事をするようになってしまった。いずれバーンアウトすることは目に見えていた。休憩なしで働き続ける状態が長続きするはずないのだ。

 きちんと昼食の休憩を取っている時の私は、体によい食事をしている。無理にでも休息を取ることでリフレッシュし、頭がクリアになって、新たな視点で仕事に向き合える。

 安心して対面で仕事ができる環境に戻ったら、月に少なくとも2回から4回は意図的に時間をつくって、いずれビジネスにも役立つ人間関係を構築するためのランチをセッティングするつもりだ。

 当面は、ニロファー・マーチャントが2013年に推奨した「ミーティングは歩きながら」さながら、仕事仲間や友人とおしゃべりしながら「バーチャル散歩」をすることに安らぎを見出している。

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 2020年は私たちにとって、人とのつながりの大切さに気づかされた1年だった。安全な環境に戻ったら、仕事仲間と直接会って一緒の時間を過ごしたいと、ほとんどの人が切に願っていることだろう。

「休憩しても構わない」のではなく、当然のこととして昼休みを取るようにしよう。一人で食べても、散歩に出かけても、同僚と食事をしても、個人の自由だ。私個人としては、昼前後に立て続けて会議が入るのは2021年で終わりにしたい。

 それが私の思う、充実した仕事人生だ。


HBR.org原文:Take Your Lunch Break! January 21, 2021.