休むことを奨励する

 最後に、従業員が本来取得すべき休暇を取りやすくする方法について、積極的に話し合おう。

 ●休みの取り方は変化している

 ワークライフバランスを確保するには、スイッチをオフにすることが重要だ。休暇、ステイケーション、メンタルヘルスデー、病欠、宗教上の祭日の遵守など、休息と充電の方法は人によって異なる。

 2019年末、マイクロソフトでは病欠にメンタルヘルスデーを含めるようにした。その時は数カ月後にパンデミックが発生し、それがどれほど重要なものになるかはほとんど認識していなかった。また、従業員により多くの休暇取得を奨励するために、通常割り当てられている休暇に加えて、全世界でウェルビーイングデーを5日付与した。

 概して、長期の旅や小旅行に行くかどうかとは関係なく、休暇を取得する理由はいくつもある。優先すべきウェルビーイングに時間を割く価値があることを、チームが理解できるようにしなければならない。

 ●休暇を取りやすくする

 フォローやサポートを受けられると思えなければ、従業員が休暇を取得するのは難しい。マネジャーとして、従業員が不在の際の支援を積極的に提供しよう。「バディシステム」を構築して、不在となる従業員の代わりに、仕事を監督する同僚を割り当てることもできる。

 また、休暇明けに溜まってしまうメールや仕事を最小限にするために、チームメンバーが一斉に休暇を取る「コンセンサスデー」を促進することもできる。

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 大きな転換や変化を迎えた時は、一歩下がって再考する機会だ。世界が変われば、働き方も変わる。ワークライフバランスの研究から筆者が最も学んだことは、マネジャーには、現状に挑み、「これは改善できる」と宣言する機会があるということだ。

 マネジャーは上記の方法に焦点を当てることで、ワークライフバランスの責任を個人に負わせることのない世界をつくることができる。それは、チームの規範を確立し、全員が「活動」ではなく「効果」を重んじる環境をつくることだ。

 マネジャーが何が重要なのかを明確にすると、それは従業員の最高の仕事につながり、ハイブリッドな環境で成功することができる。


"Hybrid Tanked Work-Life Balance. Here's How Microsoft Is Trying to Fix It.," HBR.org, December 08, 2021.