オプティマイザー

 オプティマイザーはアイデアを評価し、ソリューションを提案する。彼らは、既知の選択肢の中から最良のソリューションを実行するために、すべての可能な選択肢を体系的に検討することを好む。

 オプティマイザーは、低い職務レベルで最も多く(非管理職の27%)、職務レベルが上がるにつれて減少する(スーパーバイザーの23%、ミドルマネジャーの22%、エグゼクティブの20%)。なぜならば、たいていのソリューションが実行されるのは、組織の下位層であるため、そのような階層の職種が最適化に取り組む可能性が高いことは、理にかなっている。

 また、実用的で正確かつ詳細な計画やプロセス、ソリューションが求められる職種に、オプティマイザーが多い。エンジニアリング(43%)、製造(38%)、ファイナンス(36%)はオプティマイザーの占める割合が高く、製品開発者(9%)、学者(10%)、学校の教師(11%)では割合が低い。

インプリメンター

 インプリメンターは、ソリューションを実行に移す。彼らは熱心に、そして時として性急に行動を起こし、新しいソリューションの実験を行い、その結果に基づいて調整を行うのだ。

 インプリメンターは、最も一般的なイノベーションスタイルであり、筆者らの調査では回答者の41%を占める。エグゼクティブマネジャーの36%がインプリメンターで、非管理職(41%)、スーパーバイザー(44%)、ミドルマネジャー(43%)にも同じように高い割合で存在する。

 ITオペレーション(64%)、カスタマーリレーションズ(51%)、アドミニストレーション(50%)など、短期的な成果の達成が求められる職種では、インプリメンターが占める割合が高い。アーティスト(6%)、戦略プランナー(7%)、デザイナー(10%)では、その割合は低い。