最もシェアされた論文
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Stop Telling Women They Have Imposter Syndrome
「女性の自己不信はインポスター症候群のせいではない」
自分はこの仕事に値しないと感じること、いわゆるインポスター(詐欺師)症候群に対処する方法についての助言は多い。しかしこの論文で著者のルチカ・トゥルシャンとジョディ=アン・ビュリーは、その感情に対処するだけでは本当の問題、すなわち構造的なバイアスと排斥の解決を怠ることになると論じている。組織内でこうした課題に取り組む責任は個人ではなくリーダーたちにあると著者らは語る。
5 Things High-Performing Teams Do Differently
「ハイパフォーマンスチームを構成する5つの要因」
傑出した業績をあげる秘訣は何か。心理学者のロン・フリードマンによると、それは強力な人間関係を築くことである。ハイパフォーマンスチームは、電話をかけて仕事と無関係なことについてしゃべり、頻繁にねぎらいの言葉を掛け合い、職場において自分を偽らない。彼は、1000人以上の事務職に従事者を対象にした調査結果からこれらの点を特定している。
Don’t Underestimate the Power of a Walk
「散歩はなぜ、私たちの思考力や創造力を高めるのか」
散歩は活力を高め、気持ちをすっきりさせる最善の方法の一つである。コーチでありリーダーシップに関する講演家でもあるデボラ・グレイソン・リーゲルは、散策の多くのメリットと、それを最大限に活用する方法をこの論文で明らかにしている。
助言の一つを紹介しよう。友だちと一緒に散歩に出かけ、その時間を利用して結び付きを強めるとよい。散歩ができない人のためには、頭脳を明晰にし肉体的なウェルビーングを維持する方法を探ることも提言されている。
How to Lead When Your Team Is Exhausted - and You Are, Too
「疲弊したチームと自分自身をどう奮い立たせるべきか」
2020年末、世界中の人々が新型コロナウイルス感染症のパンデミック、政治的対立、社会不安による疲弊の深刻化に対処していた。心理学者のメレーテ・ウェデル=ウェデルスボルグは、前進するのが特に困難な状況でマネジャーがチームを奮い立たせるのに役立つ3つの方法を紹介している。
緊急性と重要性の違いを理解すること、後者に焦点を合わせること、部下への思いやりを保ちつつ彼らの反抗心、怒り、憤りを行動に転じさせること、日々状況を少しずつ変えていくこと、である。
Good Leadership Is About Asking Good Questions
「優れたリーダーシップとは的確な質問をすることである」
リーダーはあらゆる問題に答えが出せるわけではない。しかし、効果的かつ触発的な質問をすることでチームを導くことはできる。
この論文の著者、ジョン・ヘーゲル3世はマネジャーたちに、たとえば「これまで提供してきた以上に大きな価値を創出できるような、大変化をもたらす機会は何だろうか」などの質問をすることで、日常業務の枠を越えて考えさせる方法を示している。