最も購入された論文
HBRの論文は、保存、共有、教育のために、多くの個人や学校、
Leading Change: Why Transformation Efforts Fail
「企業変革の落とし穴」
顧客ニーズは時とともに大幅に変わりうるために、大規模な組織変革が必要となる。ところが変革への取り組みは失敗に終わりがちである。HBSの教授であるジョン P. コッターは100の事例を検証し、最もよくあるエラーを8つに絞り込んだ。市場進化の速度はこれまでになく加速しているため、彼の洞察は今後も当てはまるだろう[注3]。
What Makes a Leader?
「EQが高業績リーダーをつくる」
EQ(心の知能指数)を称えたこの論文は、発行当時より現在のほうが重要性が高まっているかもしれない。心理学者である著者のダニエル・ゴールマンは、読者にEQの重要因子である自己認識、自己規制、動機付け、共感、社会的技術を理解させ、リーダーを選び評価する指標としてのEQの重要性がますます高まっているのはなぜかを説明している。
What Leaders Really Do
「[新訳]リーダーシップとマネジメントの違い」
リーダーシップとマネジメントは同じではない。著者のジョン P. コッターは「マネジメントとは、複雑な状況に対処することである。それとは対照的にリーダーシップとは、変化に対処することである」と記している。組織は、両方を取り入れることにより動乱の時代を切り抜けることができる。購入数上位リストに入った彼の論文はこれが2つ目である[注4]。
The Five Competitive Forces That Shape Strategy
「[改訂]競争の戦略」
HBSの教授であるマイケル・ポーターは、1979年に掲載された"How Competitive Forces Shape Strategy"(「邦訳「[新訳]競争の戦略:5つの要因が競争を支配する」)に続くこの論文で、ファイブフォース分析という枠組みの成果を検証している。なぜ産業の利益率が現在の状況にあるのか、業界を取り巻く環境をいかにして戦略へと落とし込むことができるかを明らかにした[注5]。
Leadership That Gets Results
「EQリーダーシップ」
最も効果的な幹部は、どのようにリーダーシップを発揮するのだろうか。彼らは柔軟にいくつかのスタイルを使い分け、どのスタイルをいつ使うのかを慎重に判断する。ダニエル・ゴールマンは「時間、日、週ごとに、その時に適したスタイルを妥当な程度使うことにより、幹部はプロのようにリーダーシップスタイルを発揮しなければならない」のであり、「その報いとして結果が出せる」と記している。これは、本リストに登場した彼の2つ目の論文である。
[注]
3)リンク先は、DHBR2002年10月号に掲載された「企業変革の落とし穴」の再掲となるDHBR2010年2月号の論文。
4)DHBR1990年9月号で邦訳が初出、リンク先はDHBR2011年9月号の新訳再掲。
5)リンク先は、1980年に発表された「競争の戦略」の全面改訂版。DHBR2011年6月号掲載の論文。
"The Most Popular — and Impactful — HBR Articles of All Time," HBR.org, September 19, 2022.