次の100年でマネジメントはどう変わるか
「前例のない時代」がいっこうに終わりを迎えそうにない中、私たちの多くは「いまここ」で起きることばかりに目を向けている。近年、社会、環境、健康、経済の危機との戦いを同時並行で繰り広げながら、私たちはたえず火消しの特訓を強いられてきた(あらためて述べるまでもなく、日常生活に伴う一般的な不満や課題も抱えてきた)。
予測不能な世界で、少しばかり視野が狭くなるのは無理もない。しかしその一方で、一歩下がって全体像について考えることも依然として重要である。2022年の秋、『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)創刊100周年を迎えるに当たって、編集部は過去100年でマネジメントの慣行(プラクティス)がどのように変化したか、次の100年でどのように変化しそうか、より深く理解したいと考えた。
そこで、世界各国のさまざまな研究者たちに「過去100年のマネジメントプラクティスのうち、次の100年に受け継がれそうにないもの、あるいは受け継がれるべきでないものは何か」という質問を投げかけた。以下、編集済みの回答を紹介する。