この100年で見られたトピックの変化とは
『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)は、その1世紀にわたる歴史の中で、ビジネスを成功に導く最先端の経営を維持するための新しいアイデアやツールをリーダーたちに紹介してきた。この間に経営学は、商業を専門とする比較的特殊な学問から、組織がどのように機能し、いかに改善されうるかを解明しようと飽くなき探究を行う分野へと進化してきた。
HBRの100周年を記念して、筆者らは同誌がこれまで取り上げてきたトピックの特徴を、特に変化のパターンに注目して詳しく調べてみることにした。パターンを識別できれば、それは経営理論(そしてある程度はその実践)が過去100年の間にどのように変化したかを明らかにする、興味深い経営史研究になると思われた。
とりわけ、時間の経過とともにどの領域のトピックが注目を集めたか、あるいは関心を失ったかを調べることで、この間に経営者たちが直面した課題の変遷を多少なりとも解明したいと考えたのである。実際のところ、実務において最も重要であったのは、経営上のどのアイデアだったのだろうか。また、「重要性の高い」アイデア群は、時代とともに変化したのだろうか。