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ソニーグループ社長が明かす
イノベーションと戦略の本質
今月発売号の特集は「経営戦略としてのイノベーション」です。革新的な製品やサービスを開発しようとすると、目新しさばかりに目が向き、経営戦略と乖離していくことが珍しくありません。社会に新たな価値を提供するには、経営戦略への理解を深め、新規事業と戦略とを適切に結びつけることが必要です。
特集1本目は、ソニーグループの十時裕樹社長COO兼CFOと早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授との対談です。「ソニーはイノベーションの種をどう育てていくのか」をテーマに、「イノベーションのソニー復活」の本質に迫ります。投資家の目線を持った十時社長が初めてその戦略論を明かします。
特集2本目「イノベーションのすべてが『破壊的』とは限らない」は、ブルー・オーシャン戦略を提唱したINSEADのW. チャン・キム教授らが書き下ろした論考です。「ディスラプション」は世に広まりましたが、勝つか負けるかのゲームでは語りきれない市場創造の事例を見過ごしてはなりません。
特集3本目は「イノベーション・バスケット:戦略目標とプロジェクトを結びつける」です。ケンブリッジ大学の筆者らが、ポートフォリオ経営とは異なる、戦略目標と新規事業をつなげる新たな考え方を提示します。
特集4本目は、「企業文化の変革はリーダーがストーリーを語ることから始まる」です。イノベーションを阻む組織文化を変えるには、バリューの再設計や人事制度変更の前に、リーダーや社員の「ストーリー」が必要です。戦略論の大家であるユタ大学のジェイ B. バーニー教授らが論じます。
特集5本目「ラディカル・オプショナリティ:不確実性を競争優位性に変える法」は、ボストン コンサルティング グループ(BCG)の筆者らが不確実性の高い状況における戦略立案の方法について述べます。
新規事業を戦略的に管理し、中核事業に育てていくのは簡単なことではありません。ですが、企業に眠っている技術や知的財産があるはずです。ソニーでは、その経営力でイノベーションの芽を育ててきました。
このように、今号には新たなチャレンジするためのヒントが詰まっています。電子版サービスの開始により、各種論文がいつでも手軽に読めるようになりました。今号を機にぜひ一度お試しください。
(編集長 小島健志)