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採用難という経営課題をどう乗り越えるか
総務省統計局の「労働力調査」によれば、2023年の15~64歳人口は約7400万人、前年比でマイナス18万人となりました。人口減少が急速に進む日本では、必要な人員の確保は経営上の急務です。しかし人材に関しては、こうした「量」の問題だけに留まらないのが、いまという時代の難しさです。
消費者が好んで手に取り、利用する製品・サービスは、ますます精密で高品質なものになっています。そのニーズを満たすために、企業はよりいっそう高度なスキルや専門性を有する人材を必要としています。つまり、人材の量のみならず、質の面でもかつてなく要求レベルが上がっているのです。
こうした厳しい状況を踏まえ、いかに従来の発想にとらわれない人材戦略を構築するか。時代を先取する企業はどのような取り組みを実践しているのか――今号の特集の眼目は、まさにこの点にあります。
特集1本目「これからの人事、これからの役割」では、人事部が経営陣に対してどのような働きかけを行うべきかを提言します。
特集2本目の「企業はオープンタレント戦略で採用難を克服せよ」は、従来の採用手法では人材を確保し切れない場合の新たな選択肢の一つとして、デジタルタレントプラットフォームの可能性を示します。
特集3本目の「外部の専門人材を組織に融合させる方法」とそれに続く4本目「シニアの退職慣行を見直し、人材不足を解消する5つのステップ」は、高度なスキルを持った外部人材やシニア人材をいかに味方につけ、チームの一員として最大限に力を発揮してもらうべきかを論じます。
特集を締めくくる「マクドナルドは『らしさ』の追求でエンゲージメントを高める」では、人材難の時代にあっても膨大な数の店舗スタッフを採用・維持し続けている秘訣を、日本マクドナルドの斎藤由希子氏に伺いました。
経営環境は変化しても、「組織は人なり」はいつの時代にも当てはまる真実。今号を編集しながら、そう強く実感しました。
(編集長 常盤亜由子)
※ダイヤモンドHRD総研(ダイヤモンド社人材開発編集部)でも、本特集「人材戦略 採用難時代を勝ち残る」に関する編集長インタビューを掲載しています。ぜひご覧ください。