再起力は習得できる

 ペンシルバニア大学でMBAを取得したダグラスとウォルターは、1年半前にウォール街の企業を解雇された。2人とも精神的に深く落ち込んだ。悲しみに明け暮れ、気力が失せ、茫然自失となり、将来が不安になった。

 ダグラスの場合、この気分は一過性のものだった。2週間後、彼は「私のせいではない。景気が悪いだけだ。私は仕事ができる人間だ。きっとまた、私のスキルを必要とする会社が現れる」と、自分に言い聞かせた。

 彼は新しい履歴書を書き、ニューヨークの企業数十社に送ったが、すべて落とされた。そこで次に、故郷のオハイオの6社にアプローチし、ついに職を手に入れた。