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失敗の教訓を積極的に受け入れよ
「失敗から学べ」という教えに、疑問をはさむ余地はない。ただし、そのことに長けた組織はごく稀である。これは真剣に学ぼうとする姿勢が足りないからではない。
私はこの20年間、製薬、金融サービス、製品デザイン、通信、建設といった企業、ならびに病院、NASA(アメリカ航空宇宙局)のスペース・シャトル計画など、さまざまな組織を調査してきたが、それらのマネジャーのほとんどが、将来のパフォーマンスを改善するため、組織が失敗から学ぶようにしたいと本気で考えていた。チーム・メンバーともども、事後検討や事後分析に多くの時間を費やしている場合もあった。
だが、こうした苦労が何の改革にもつながらない事例に、私は何度も遭遇した。なぜだろうか。それはそもそもマネジャーたちが失敗について誤って考えていたからだ。