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1.「マイクロマネジメント」を自覚した時
ダグ・ラウチ(元 トレーダー・ジョーズ 社長
2.「上手に失敗すること」の重要性
リンダ・ロッテンバーグ(エンデバー CEO)
3.有意義な経験は金銭的報酬に勝る
アンソニー・ジャン(キュー・ボール CEO)
サマリー:組織のリーダーたちは、その事業展開や意思決定の過程で、さまざまな失敗を経験している。本稿に登場する7人もしかりである。小売業界の元経営者は、自分の仕事ぶりや経験への自信から知らずしらずのうちにマイクロ... もっと見るマネジメントに陥っていたが、部下の一言のおかげで「人材を育てる大切さ」に気づくことができた。あるベンチャー・キャピタリストは、ドットコム・バブルに乗って起こしたインターネット企業の株式公開を進めていたが、その前日で頓挫した。またある映画プロデューサーはモハメド・アリから「ダウンを奪われても、その後立ち上がらなければ、絶対に勝つことはない」という言葉を贈られ、「リスクを取り続け、失敗してもまた挑む」というスタイルでビジネスに臨んでいる。この7人に共通するのは、失敗から教訓を引き出し、その後の人生で成功の糧としていることである。 閉じる
1.「マイクロマネジメント」を自覚した時
ダグ・ラウチ(元 トレーダー・ジョーズ 社長
2.「上手に失敗すること」の重要性
リンダ・ロッテンバーグ(エンデバー CEO)
3.有意義な経験は金銭的報酬に勝る
アンソニー・ジャン(キュー・ボール CEO)
成功も厳しく検証せよ
多くのリーダーが、失敗を経験したことでその後の成功につながる教訓を得たと言う。ところが驚いたことに、自社が成功した本当の理由を答えられる者は皆無と言ってよい。その理由は、失敗に直面した時はその原因を探... もっと見るろうとみずからの行動を自問するものの、成功はそうした内省につながらないからだ。成功した人間は、その原因をみずからの意思決定やスキルに求め、偶然の出来事や外部要因を軽視する。すると、自身を優れた意思決定者だと思い込み、自信過剰を生む。結果、成功要因を検証するどころか、勝利に目を奪われるあまり成功体験を再現することに執着して、個人と組織の両方の学習が妨げられる。リーダーは、成功にまつわるこうした障害の存在を認識し、成功が失敗の温床になることを防がなければならない。それには、体系的な事後評価、適切なフィードバック・サイクル、シックス・シグマなどのツール活用、仮説を検証するための実験などの基本的な訓練が役に立つ。 閉じる