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人が違えば、物事のとらえ方も違う
日本の黒沢明監督による1950年公開の秀作『羅生門』では、一つの暴行と殺人の物語が4人の登場人物の視点から4とおりに描かれている。言わんとすることは明らかだ。同じ出来事でも人によって驚くほどとらえ方が違うということである。
この違いが特にはっきり表れるのは、仕事で期待ほどの成果が上がらなかったり、失敗してしまったりした時である。ある社員は満足いく結果と考えていても、その上司にはまったく受け入れがたいものかもしれない。あるプロジェクトがだれの目から見ても大失敗であっても、その原因については意見が食い違うものだ。
こうした反応や、それが職場の人間関係に及ぼす影響のほうが、そもそもの出来事よりも問題であることは多い。つまり、ネガティブなフィードバックにどのように対応するかはマネジャーや組織にとって非常に重要であり、キャリアの成功を大きく左右する。