公平なバーチャル会議を開く
コンピュータの画面が職場になったいまも、女性は会社に通っているときと同じ形の「仲間外れ」にあっている。
バーチャル会議では、女性の席をつくることを心がけよう。できるだけ効率的に意思決定を下さなければならないときに、誰の声に耳を傾けるべきか考える余裕はなく、ミーティングの規模は小さくとどめたいと思うかもしれない。だが、これはよい結果をもたらさない。
少人数のメンバーは、リーダーであるあなたにとって居心地がいい、似たもの同士ばかりになる可能性が高い。女性たちからは、「知らない間に重要な電話会議から外されていた」とか「自分の価値が認められていない気がする」といった声が届いている。
彼女たちはいま、会社における自分の将来について、これまでとは非常に異なる見方をしている。インプットを求めるべき人が全員ミーティング招待されているか、あらためて確認しよう。管理職の部下たちがミーティングを開くときも、これを徹底させよう。
またミーティングでは、女性のアイデアが認められにくいことが、よく知られている。このことを意識していないと、バーチャル会議では、ますます女性の意見が無視されやすい。ミーティングで無駄が削られる中、ファシリテーターは誰が参加しているかに気を配り、あまり発言していない人にインプットを求める必要がある。
ビデオ電話では集中力が容易に失われ、他者の発言が聞き落とされやすいことがわかっている。このようなとき、よく注意を払うこと。「もう一度言ってもらえますか」と言われるのは誰か、不明瞭な発言は無視されて終わりになってしまうのは誰か、きちんと把握しよう。