3. 考え方を変える

 自分のライフホイールとジャーニーマップを、もう一度見てみよう。「できない」「しない」「しないだろう」「できなかった」「それほど~ではない」「~しなければならない」という言葉やフレーズに注目する。

 たとえば、「私にはそれはできない」「私はそこまで賢くない」「私は成功しないだろう」「私は生計を立てなければならないから、プロのミュージシャンになることはできなかった」などだ。

 これらが、あなたが人生を通じて身につけた限定的な考えや否定的な思考パターンであることを、まず認識しなくてはならない。

 限定的な考えの中で、あなたにとって際立っているものや、最も頻繁に経験するものはどれか。その考えは、あなたにどのような恩恵をもたらしてきただろうか。ライフホイールの理想的な形や理想的な将来を実現するうえで、どのように助けとなり、あるいは障害となるか。その考えを手放す覚悟はできているだろうか。

 覚悟ができたら、手放す前に、その考えが過去にもたらしたポジティブな恩恵を認識すること。たとえば、「私はチームメンバー全員に目を光らせる必要がある」という考えは、あなたを「頼りになる同僚」にするかもしれないが、一方でマイクロマネジメントにもなりうる。

 そうした考えを、ポジティブな新しい考えで置き換えるとしたら、どのようなものにしたいか、候補を書き出してみよう。このプロセスを、自分の思考回路を変えたいと思う、限定的な考えの数だけ繰り返す。

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 自分はどのような人間で、どこを目指し、どのように注目されたいのか。これらを明確に理解すると、自分を再発見し、内なる光を輝かせ、本当の自分を世界に向けて示すことができる。


HBR.org原文:What Are Your Personal Values? November 26, 2020.