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成果を出し続けるリーダーは「やり方」を手放している
昇進、AI、不確実性、スター人材──。環境が激しく変わるいま、リーダーに求められているのは、自分の役割を再定義し、他者の成長と組織全体の成果に焦点を移す能力である。
今回は、昇進後の仕事の手放し方、無自覚な思い込みがもたらすリスク、脳の使い方、スター人材のマネジメント、官僚主義やESG、ブランド戦略、CEOの節目など、リーダーが陥りやすい罠と、そこから抜け出すための方法を多角的に提示する今週の10本をまとめた。
昇進・役割転換・自己認識
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1. 昇進したら、以前の仕事にしがみついてはいけない
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昇進後に成果が出なくなる最大の原因は「前職の延長線」で働き続けることにある。注意すべき行動と、意識的な移行のポイントを解説する。
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2. 「自分にできるなら部下にもできる」と考えるリーダーが危険な理由
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リーダーの善意の期待が、部下の成長とチームの成果を阻害してしまうことがある。環境は変化しており、そのような期待自体が的外れである場合は少なくない。リーダーはみずからの思い込みにいかに気づき、それをどう正すべきか。
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3. 多忙なのに成果が出ない原因は「脳の使い方」にある
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このような事態に陥っているビジネスパーソンは多いが、原因は努力不足ではなく、認知資源の使い方に問題がある。リーダーが疲弊するメカニズムと再設計のヒントとは。
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人材・チーム・組織
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4. スター人材は「成長させてくれる上司」を選ぶ
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報酬や肩書きで人は定着しない。優秀な人材が本当に求めているマネジャー像とは何か。
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5. 官僚主義がこびりついた組織をどう変革するか
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本来は手段としてのルールやプロセスが目的化してしまった組織を、いかに再び機能させるか。実践的な変革手法を提示する。
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6. なぜ好業績のリーダーほど、組織のゆがみを見落とすのか
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リーダーの成功がもたらす盲点。事業が成果を出している時にこそ、組織で何が起きているのかを認知し、準備を進める必要がある。
戦略・価値創造・持続可能性
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7. ESG後退という報道の裏で、多くの企業はサステナビリティを前進させている
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ESGに関する表層的な「後退論」とは異なる現場の実態を分析する。いま、企業はどのようにESGを戦略に組み込んでいるのか。
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8. ブランドへの「ときめき」を戦略的に生み出す
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感情は偶然の産物ではなく設計できる。企業がブランド価値を高めるための新しいアプローチを解説する。
トップリーダーの試練
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9. AI時代の不安をリーダーシップの力に変える
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誰でも不安を抱えることはあるが、それはその人の弱さの表れではない。AI時代のリーダーが心得ておきたい感情との向き合い方とは何か。
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10. CEOにとって最も厳しい「就任2年目」を乗り切る方法
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CEOに就任した後、最大の試練は2年目に訪れる。本稿では、CEOが陥りやすい落とし穴と対処法を紹介する。
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「自分がやる」から「機能させる」へ
今週の記事に共通するメッセージは明確で、成果を出し続けるリーダーほど、過去のやり方や成功体験にとらわれず、他者や組織に仕事を委譲するということだ。
リーダーとして多忙であることや、個人として有能であることは、組織にとっての価値となっているだろうか。問われているのは、「自分の介入は、組織を前に進めているのか、それとも止めてしまっているのか」という視点である。





