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2025年に注目された3つのテーマ
2025年は、社会全般、そして職場においても変化の大きい年であった。数年間にわたるリモートワークを経てオフィスへの回帰を求められた人もいれば、会社が新しいAIツールの導入を開始したという人もいるだろう。あるいは、政策の転換や経済の変動による不確実性と格闘しなければならなかった人もいるかもしれない。
筆者らは人々の経験についてより詳しく知りたいと考え、米国『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)のグローバル・ソーシャルメディア・コミュニティに対し、「2025年にあなたの仕事はどう変わったか」と問いかけた。多くの読者にとって、仕事そのものが変貌を遂げた。たとえば、AIはタスクを完了させるための性質を変えた。また今年は、仕事、リーダーシップ、生産性、そしてパーパスとの関係性が変化した年だった。全体としては、3つの主要なテーマが浮き彫りになった。それは、AIの導入(回答者109人のうち27.5%が何らかの形でAIに言及)、人材とパーパスの重要性、そしてレイオフ、資金削減、キャリア転換といった大きな混乱である。
本稿では、米国にて、リンクトインやインスタグラムで集めた回答のサンプルとともに、これらのトレンド、変化、課題に正面から向き合えるよう、参考となるHBRの論文・記事も掲載する(引用文には軽微な編集を加えている)。
AIツールは職場で広く採用されたが、その成功の度合いはさまざまだった
「AIという2文字を使わずに、2025年の投稿を書くことはできるだろうか。2025年も依然として、より効率化を図りつつ、コラボレーションが優先事項であるようだ」マイケル(ミシガン州のコンサルタント)
「AIによって、過去に自分一人では到底できなかったような、生産性の向上や仕事の新たな可能性がもたらされた。一方で、自分がリテラシーを築くために適切なAIツールを選んだのか、あるいは次に出てくるものを待つべきだったのかという点について、常にFOMO(取り残される恐怖)を感じている」エバン(マサチューセッツ州ボストンの起業家)
「2025年は、壊れた官僚的なプロセスにAIを組み込むことは、依然として蒸気機関で動く工場に電灯を設置するようなものだと、ようやく認めた年であった。職場は『明るく』なったが、生産ラインそのものが高速化したわけではなかった。その『蒸気機関の罠』こそが、以前の生成AIイニシアティブにおいて90〜95%が失敗した理由を説明している。我々はワークフローを修正する代わりに、混沌を自動化していたのだ」マチェイ(ポーランド、ワルシャワの起業家)
「チャットGPTへの依存度が格段に高まった」ステファン
「私は学び方を再学習し、AIを使ってよりよい意思決定を行い、そして従業員を真に理解できるようになった」マリア
「AIが定型業務に役立つことはわかったが、その後に手直しが必要だ」シャロン
「役に立たないAIニュースのゴミを除外するために、より多くの労力が費やされた」ケルビン(シアトルのコンサルタント)
【参考記事】
リーダーが人材とパーパスを優先する時、チームは成功する
「2025年は、いかなる新しいツールや政策にも成しえなかった方法で私を変えた。それは私の歩みを遅らせ、生産性について長く抱いてきた前提を再考させた。私は、単に何を成果として出すかだけでなく、信頼や透明性、そして人々が職場で実際にどう感じているかということに、はるかに注意を払うようになった。その変化によって、持続可能なパフォーマンスはスピードやプレッシャーからではなく、明確さと心理的安全性を源泉としていることを学んだ」ベンカタ(インド、ハイデラバードのIT専門職)
「2025年、仕事は単にスピードアップしただけではなかった。人々への要求がより厳しくなったのである。リーダーやチームがより重い認知的負荷を背負い、心理的安全性が低下し、余裕が少ない中で成果を出すプレッシャーが強まるのを目にした。同時に、AIは多くの組織が準備していたよりも速く、役割、期待、意思決定を再形成した。今年、最大の違いを生んだのはツールの増加ではなく、人間の能力の向上であった。つまり、より明確なコミュニケーション、より強い感情のコントロール、より適切な境界線の設定、そしてストレスや不確実性が急増した際のより安全な対話である。人々がサポートされ、地に足がついていると感じる時、AIに圧倒されるのではなく、AIを効果的に使いこなすための装備がはるかに整う。もし今年が我々に何かを教えてくれたとすれば、仕事の未来は、特にテクノロジーが周囲で進化し続ける中で、明確に考え、自信を持って導き、つながりを保つことができる人々にかかっているということである」ジャネル(オーストラリア、サンシャインコーストのコンサルタント)
「2025年は私のリーダーシップのあり方を変えた。チームが苦悩するのは仕事での困難が理由であることは稀だと示してくれた。彼らが苦悩するのは、足元の地面が動き続けているからである。リーダーシップとは指示を出すことではなく、人々が立つための安定した場所を提供することであると学んだ。明確さはメッセージではない。落ち着きは性格上の特徴ではない。それらは状態なのである。そしてリーダーがそれらの状態をつくり出すか、出さないかのどちらかである。今年、私は仕事が始まる前の瞬間、つまり人々が持ち込むエネルギー、尋ねるのをためらう質問、誰かの足を引っ張らないように静かに抱えているプレッシャーに、より細心の注意を払った。変わったのは私の戦略ではない。変わったのは、私が形づくった責任を負う際の雰囲気であった。2025年の最大の教訓は、リーダーシップとは、あなたがその場に残す感情を指すということだ。その感情が安定しているとき、人々はよりよく考えることができる。そうでないとき、彼らは壊れてしまう。2026年に向けては、急ぐことを減らし、地に足をつけることを増やす。ノイズを減らし、意図を増やす。そして、人々が立ち上がるために必要な安定性を与えることを約束する」ホセ(ニュージャージー州のヘルスケア専門職)
「2025年に明らかになった最大の課題は、変化するテクノロジーそのものではないということだった。それは、変化の中にいる人々をサポートすることであった。AIは私の職場を含むあらゆる職場を根底から覆した。真の洞察として、この変化を乗り越えようとしている人間を見失えば、効率性も有効性も何の意味も持たなくなる。いま、私の行うすべてのことは一つのレンズを通してフィルタリングされている。それは『これが、職場において、顧客として、そして社会全体において、どのように人々をサポートしているか』ということである」カリダ(ワシントンD.C.の起業家兼タレント)
「私は感情的知性(EI)、思いやり、そして協力に対してより多くの投資をした。我々はより多くの信頼を築き、より強い仕事上の関係を構築し、ミッションと目標を再調整した。この方法が、より生産的でストレスが少ないと感じる」マリアン(イギリス、ポーツマスのシニアケア専門職)
「2025年は、活動からインパクト(影響)への転換を強いることで、仕事を再形成した。チームは量に基づいたアウトプットから離れ、明確さ、連携、そして測定可能な成果へと移行した。差別化の要因はツールでもトレンドでもなく、戦略こそが重要だ。繁栄した組織は、集中的に実行し、よりタイトなフィードバックループを回し、そしてノイズではなく意思決定を促すために構築されたコンテンツやコミュニケーションを優先した。急速な変化のあった一年における最大の転換として、期待されることは仕事の量ではなく、あらゆる行動がパフォーマンスにつながらなければならないというものであった」ミケーレ(インディアナポリスのマーケター)
【参考記事】
レイオフ、再編、資金削減、オフィス回帰の義務づけ、キャリア転換が多くの人々の日常を変えた
「大学を卒業したばかりの私にとって、2025年はまさにジェットコースターのような一年だった。安定した多国籍企業の正社員という立場を離れ、フィンテックのスタートアップに参加するという一か八かの賭けに出たが、残念ながらその会社は存続できなかった。そしていま、私は別の会社、別の業界にいる。これらすべてを、さらなる学問の追究と新しい記事の共同執筆も行いながらこなしている」ケネス(シンガポールのHR専門職)
「ありがたいことに、我々は皆、フルタイムでオフィスに戻ってきた。それが恋しかった」グレッグ(ポルトガルの起業家)
「オフィス回帰の義務化。生産性は下がり、コストは上がった」カイリーン
「(新しい米国)政権による予算削減のため、キャリア転換を余儀なくされた」エリカ
「DEI(多様性、公平性、包摂)プログラムの廃止により仕事が変わった」サラ
「解雇されたが、やりがいがあって給与のよいフルタイムの仕事を見つけるのは非常に困難である」ガウタム
「バイオテクノロジー企業からレイオフされ、非営利団体に戻ったが、そちらのほうがずっと幸せである」エリン
「ビジネスを立ち上げて誇り高く失敗したが、多くのことを学んだ。再起してみせる」ビラージ







