-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
PDFをダウンロード
グローバリゼーションを破壊するエイズ
ロシアであれ、中国であれ、南アフリカやブラジルであれ、開発途上国で事業展開している企業にとって、エイズは他人事ではなく、自分たちの問題である。
世界的流行を見せるエイズは、14世紀に2000万人の死者を出した腺ペストや1917年にほぼ同数の死者を出したスペイン風邪の大流行を瞬く間に凌ぎ、有史以来最悪の伝染病となりつつある。
南アフリカやその近隣諸国で事業展開する企業は、従業員の10~40%がHIV感染者(エイズ患者ではない)であることを覚悟すべきである。同国では有効な治療薬が手に入らないという現状で、そのほとんどが今後10年間に死亡することになる。