成長が失速し、減収に転じる理由

 1996年、リーバイ・ストラウス・アンド・カンパニー(リーバイス)は創業以来の好業績に沸き、売上高は70億ドルに達した。それまで成長街道をひた走り、売上高は10年で倍増した。

 ところが以後、成長がぴたりと止まってしまう。売上高は96年をピークに急減し、2000年は4年前より35%も少ない46億ドルにとどまった。株価に至ってはさらに下げ幅が大きく、証券アナリストの推計によれば、時価総額は4年間で140億ドルから80億ドルまで縮小したという。

 これは極端な例かもしれない。とはいえ、3M、アップル、バンク・ワン(現JPモルガン・チェース)、キャタピラー、ダイムラー、トイザらス、ボルボ・カーズなど、売上げの頭打ちを経験した企業を見ると、リーバイスと共通するところが少なくない。