「ジョブ・マッピング」でイノベーション・チャンスを見つけ出す

 人は何らかの「ジョブ」を処理するために、製品やサービスを「雇う」。これはだれもが知っていることだ。オフィス・ワーカーはワープロ・ソフトを使って文書を仕上げ、ICレコーダーを使って会議の記録を取る。

 いずれも自明のことに思われるだろうが、「ジョブを完遂する」という観点からイノベーション・チャンスを発見しようとする企業は皆無に近い。

 我々は、その手段となりうるシステムを開発し、「ジョブ・マッピング」と名づけた。この方法では、顧客が解決したいと考える課題を一つのプロセスとしてとらえ、これを各ステップに分解する。