プラットフォーム戦略の立案ステップ

 アマゾンのようなマルチサイド・プラットフォーム(MSP)の数が、現在急激に増加している。その中で大企業や中小企業は、このような仲介者とのつき合い方を模索している。

 MSPとは、タイプの異なる顧客同士をつなぐ製品、サービス、技術である。クレジット・カード会社やイーベイは消費者とベンダーをつなぎ、グーグルの検索エンジンは広告主とグーグルの利用者をつなぐ。

 このプラットフォームを上手に利用すれば、効率化や顧客リーチの拡大に役立つ。たとえば、グーグルに広告を出せば、他の媒体よりはるかに低コストで消費者に訴求できる。

 一方で、MSPがビジネスの成功を保証してくれるわけではない。具体的な戦略がないままMSPを利用していると、あっという間に顧客コントロール力を失い、コモディティ化してしまう。つまり、一般的な企業にとって、MSPは「諸刃の剣」なのだ。

 明快なプラットフォーム戦略を立案し、MSPをうまく活用するには、以下のステップを踏むとよいだろう。