-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
PDFをダウンロード
ハイブリッド・ソリューションの例
いまや多くの企業が、製品とサービスを一体化させたハイブリッド・ソリューションによって、成長を後押ししたり、市場シェアや利益をV字回復させたりしている。
しかし問題は、あまりにも多くの企業が成功に目がくらみ、このような製品をどのように設計し、どのようにマーケティングを展開し、どのように販売するのか、きちんと検討していないことである。
失敗例を検討する前に、まずはハイブリッド・ソリューションの一般的なタイプを見てみよう。製品とサービスを、それぞれの「補完性」と「独立性」の視点から検討してみると、次のような4種類のハイブリッド・ソリューションが浮かび上がってくる(囲み「4つのバンドリング」を参照)。
4つのバンドリング
柔軟性のあるバンドリング
製品やサービスがまだコモディティ化には至っておらず、顧客が抱えている問題が複合的な場合に適している。
安心できるバンドリング
コモディティ化が進行しているため、製品やサービスの規模を拡大するのが難しい場合に適している。
さまざまな便益のバンドリング
製品やサービスの潜在収益性は高いものの、製品とサービスの購買サイクルが食い違っている場合に適している。
ワン・ストップのバンドリング
潜在収益性が低く、顧客が最初に選択するものがわかっている場合に適している。
柔軟性のあるバンドリング
このタイプは、複合的な製品とサービスを提供することで、顧客が抱えるやっかいな問題に対処する場合に最も適している。製品とサービス自体、独立性が高く(それぞれ簡単に購入できる)、しかも補完性が高い(それらを柔軟に組み合わせることで、それぞれの価値が著しく高まる)。
安心できるバンドリング
このタイプは、まさしく最高の製品を購入しているという安心感を求める顧客に訴求する。製品とサービスの間の補完性は低いが、独立性は高い。製品のブランド力を生かして、サービスを差別化する、あるいはその逆によって、顧客を引きつけることができる。