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ロイヤルティ・プログラムの目的
「浮気しない客」より珍しいものは何か。その答えは明らかである。「客に浮気をさせないロイヤルティ・プログラム」(ポイント制度)だ。あらゆる企業が、顧客のロイヤルティを高めようと、数々の施策を講じてきたが、ここ数年を見ると死屍累々である。
この原因をさまざまな角度から分析した結果、ロイヤルティ・プログラムを適切に設定するための課題が明らかになった。
まず最初の課題は事業目標をはっきりさせることである。具体的なゴールを設定しない限り、いくら適切な仕組みを考案しても、それが効果的に機能しているかどうかを判断できない。
そのためには、ロイヤルティ・プログラムが本当に貢献できる5つの目的を知る必要がある。
(1)顧客の離反を防ぐ
競合他社に乗り換えるのを難しくすることは、たとえば携帯電話会社のように、顧客が1社だけとつき合うような状況では、きわめて大切なゴールである。顧客生涯価値の大きさを考えると、顧客が敵の手に渡るのを阻止することは重要課題といえる。