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心理コストが新製品を失敗させる
ある研究によると、もちろん分野によって違いはあるが、新製品の失敗率は40~90%にも上るという。この確率は過去25年間、あまり変わっていない。たとえば、アメリカの消費財産業では、毎年3万種類の新商品が世に送り出される。その70~90%は1年を待たずして、店頭から姿を消していく。
これまで存在しなかった製品カテゴリーを生み出したり、従来の製品カテゴリーに革命をもたらしたりする画期的な製品も、同じく苦戦を強いられている。調査によれば、先行者の47%が失敗している。つまり、他社に先駆けて新たな製品カテゴリーを開拓した企業のおよそ半分が撤退を余儀なくされているのだ。
なぜ、新製品は失敗しがちなのだろうか。その重大な要因の一つとして、「購入の意思決定を左右する、心理的バイアスが見落とされている」という点が挙げられる。